連載 —海外文献紹介—Current Nursingピックアップ・16
アメリカにおける痴呆性老人専門のアダルトデイケアプログラム
俣野 とわ子
1
1イリノイ州立イリノイ大学シカゴ校看護学部博士課程
pp.686-689
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904855
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はじめに
老人看護の中で,痴呆性老人に対する看護の重要性は,人口の高齢化に伴い日増しに高まってきている.今回の海外文献紹介は,アメリカにおける痴呆性老人へのアダルトデイケアプログラムに焦点をあてた.タフト(Taft, L. B.,et al.,1992)らの研究論文には,シカゴにあるアルツハイマーファミリーケアセンター(Alzheimer Family Care Center:AFCC)での3種類のデイケアプログラム及び各プログラムに参加している痴呆性老人の認知能力,行動の特徴が詳細に述べられている.それぞれのプログラムにおける示唆に富んだ看護方法,また質問紙を用いて量的に3グループの相違点を明らかにした研究もその中で報告されている.
以下のこの文献を中心にしながら,アメリカにおける痴呆性老人へのアダルトデイケアプログラムについて,その発展の歴史および目的を加えながら,紹介していきたい.
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