連載 看護相談学のすすめ・11
看護相談は状況を変えるか?
宮本 真巳
1
1横浜市立大学看護短期大学部
pp.602-607
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904837
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はじめに
これまで,10回にわたり看護相談についてさまざまな角度から述べてきた.看護相談は,日常の看護実践の重要な一環であり,しかも間口が広く奥の深い実践であることを実感していただけただろうか.
本連載と平行して,筆者は研修の講師などを引き受けた際に看護相談の重要性についてふれ,受講者には本連載の別刷にも目を通してもらった.受講者からは「看護相談の大切なことが頭では分かったが,現実に,自分の職場でどこからどう始めたらよいのかが見えてこない」という反応が返ってくることが多かった.筆者としては,それぞれの看護状況に応じて,自由な発想で工夫して欲しいと言いたいところだが,そうした反応が多いのは,筆者の問題提起にはまだ何かが不足しているからだろう.
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