学生の広場
拒否的態度をとる患者とのかかわりから学んだこと—患者を理解し受容することの難しさを知って
湯山 邦子
1,2
1湘南看護専門学校看護学科
2(現勤務先)東海大学病院
pp.933-936
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904659
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はじめに
私は今まで,人間関係においては大抵の方とは協調性を損うことなく,うまくやっていけるという自負心を持っていて,患者にも拒否を受けることなく援助することができていた.
今回,私は実習において,肺癌,気管支喘息で入院中の女性を受け持った.この患者は,清拭を促しても,「嫌だよ,何も汚れちゃいないんだから」とうるさそうにしたり,「私の所へ来ないでおくれ」などの言葉が聞かれ他の患者とも言い争いをするなど,どのように接してよいか戸惑うことが多かった.私は,今までのようなかかわり方では通用しない,という危機感を持ちながら実習していた.
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