ベッドサイドの看護
拒否的態度をとる小児へのアプローチ—喉頭手術を受けた小児とのコミュニケーションを求めて
本堂 民子
1
,
作田 美和子
1
,
清水 澄子
1
1農協高岡病院小児病棟
pp.1277-1282
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916776
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3歳3か月の小児が喉頭腫瘍の診断のもとに腫瘍の試験切除を目的として気管切開を受け,さらに10日後全身麻酔下で腫瘍摘出術が行われました.小児の喉頭手術の例は少なく当病棟においても初めての経験でした.したがってカニューレ装着による音声の消失,経管栄養,頸部安静保持など,基本的要求の阻害された状況下では看護上大人とは異なる問題点も多く,そのつどカンファレンスをもち,患児の協力を得る方法を話し合いました.入院当初は自閉的・反抗的だった患児も,後にはコバルト照射室へすすんで1人ではいるまでに協力的な態度を示してくれるようになった看護例を報告します.
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