特集 ジレンマと向き合う
治療の限界,そこでできることは何か—救急場面におけるジレンマ
横山 由美子
1
1東京女子医科大学病院救命救急センターICU
pp.904-906
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904651
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はじめに
救命救急センターに来院する患者は,突然の受傷・発症により生命の危機状態にある.救急医療の現場では,患者が搬入されると,救命のための検査・処置・診断・治療などが同時に目まぐるしく展開される.まさしく治療最優先の場である.
また,通常の入院とは違い多くの場合予期せずに起こり,心の準備もないまま衝撃と直面するため,患者・家族は危機状況に陥ることも多い.
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