特集 ジレンマと向き合う
それは本当にジレンマなのか—AIDS看護の現場から
関矢 早苗
1
1都立駒込病院感染症病棟
pp.907-909
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904652
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ジレンマをどうとらえるか
ジレンマ(dilemma)とは“進退きわまること,苦しい立場,板挾み,窮地”(日本語大辞典,講談社),“相反する2つの事の板挾みになってどちらとも決めかねる状態,抜き差しならない羽目,進退両難”(広辞苑第4版,岩波書店)とされている.
1つの問題を解決していくときには,まずその問題が一体誰の問題なのかを見極めることが大切だと思う.この特集テーマの場合,患者の医療やケアをめぐって,ジレンマを感じ,相反する2つの事の板挾みになってどちらとも決めかねる状態になっているのは看護婦である.
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