連載 自己創造講座[本当の自分を求めて]・6
何でもみんなと一緒では自分は死ぬ—唯一無二の自分を大切にしよう
柳田 正臣
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1柳田エンカウンター・ソサエティー
pp.830-833
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900464
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自己喪失の時代
人間の人間である所似(ゆえん)は,その個性的な存在性にあります.1人1人が他の人とは違った唯一無二の存在である点が,他の生物とは根本的に違う点だと思うのです.
例えば鳥を例にとると,鳥は全く没個性的で,その没個性的な1羽1羽が集まって群れをなしているに過ぎません.群れ全体が大きな1羽と考えることもできます.つまり本能や自然性に支配されて個性はなく,1羽の形態を調べれば,以下同様になるわけです.
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