連載 忍冬のように[私が生きているということ]・18[最終回]
病人として,看護婦として
水上 學
1
1七里病院
pp.844-847
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900467
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苦難に直面した時
私たちの人生には,失業,病気,貧困など,幾たびかの艱難(かんなん)辛苦があります.苦難はまた,いつの世にも人の生命や心を脅かします.
そのような不幸に直面した時,人は何を支えに生きていくのでしょうか.そして,何を励みとしてどんな方法で苦難という関門を突破していくのでしょうか.私の蔵書の1冊に,『隠されたる神——苦難の意味』(山形謙二著,キリスト新聞社)があります.この本には苦難や痛みの意味が綴られていて,私は自分を見失いかけた時,折りにふれ,この本と対面します.
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