特集1 看護学生の論文 入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
講評 自分を見つめることの大切さ
柳田 邦男
pp.638-639
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100328
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■受賞作
夢と憧れ
山下真登香 九州大学医学部保健学科看護学専攻
■書くことは心を鏡に映す作業
なぜ,書くのか。自分の勉強や仕事や生き方について書くことには,どんな意味があるのか。
ちなみに,最近がんをはじめとするさまざまな病気との闘病の日々を綴った闘病記がよく書かれるようになった。一般読者を対象に出版社から出されるものもあれば,私家版のものもある。人は重い病気を患うと,なぜ闘病記を書くのか。何百冊もの闘病記を読んできた私の分析では,一番大きな理由は,書くことによって,病気と自分を客観的に対象化して見ることができるようになり,そして実際に書いたものを自ら読むと,それが生きている自分の人生の証しとなり,たとえ辛くても自分の人生を受容できるようになるというところにある,といえる。
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