研究・調査・報告
心疾患手術後妊婦の分娩・産褥を通した一事例
赤嶺 容子
1
1北里大学病院産科病棟
pp.366-370
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204888
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1.はじめに
今日,妊婦の合併症はさまざまな形で改善され,より安全な妊娠分娩が可能となってきている。なかでも,妊婦の内科的合併症の高い割合を占める心疾患においても,急激な進歩をとげてきている。とは言え,心疾患合併妊婦の分娩・産褥管理を安全に導く時,細心の留意を払うことは当然である。ここに僧帽弁狭窄症手術後妊婦の,分娩産褥経過の1例を報告し,計画麻酔分娩を通した,心疾患合併妊婦の分娩・産褥を考えてみたいと思う。
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