学生研究
産褥の疲労についての一考察—分娩直後から退院まで
加藤 真実
1
,
宮崎 由里
1
,
太田 恵子
1
,
星野 恵子
1
,
町田 康子
1
,
山村 みほ
1
,
寺田 たき子
1
1東京都立松沢看護専門学校
pp.724-729
発行日 1978年11月25日
Published Date 1978/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205462
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1.はじめに
4週間の母性実習を通して私たちが感じたことは,入院中の褥婦は育児,授乳,保健指導等と追われるために疲労が大きいのではないかということであった。実際,実習中に疲労を訴える褥婦に出会ったが,そのほとんどが,疲労を残したままで退院している。褥婦はどこでそれを回復してゆくのだろうか。
私たち看護者が,"最大に援助できる入院期間"をもっと活用することにより,疲労の軽減と同時に体力回復をはかることができるのではないだろうか。そこで,入院中の褥婦の疲労の実態を把握し,疲労回復のための援助のあり方についての考察を試みたのでここに紹介する。
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