研究・調査・報告
正常位胎盤早期剥離後急性腎不全を併発し緊急帝王切開術を行なった未婚産褥婦の看護
川口 順子
1
1北里大学病院産科病棟
pp.361-365
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204887
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1.はじめに
近年,妊娠分娩に関する諸雑誌の発刊は急増し,一般の妊娠中毒症に対する関心が深まり,食事や身心の安静に対する注意などを,守る人が多くなった。そのなかで,正常位胎盤早期剥離や子癇発作は,高度の浮腫,蛋白尿,高血圧を主訴として発生することが多いと学問的にとらえられていたが,臨床上で妊娠中異常なしとされていた妊婦が,突然痙攣やショック症状を呈し緊急入院するケースに遭遇することが多く,いくつかの事例を通し学んだ看護の実際をここに報告する。
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