特集 全国助産婦学生研究論文集・1
指導者の立場から
流早産の予防について
五十嵐 正雄
1
1群馬大学医学部付属助産婦学校・産科婦人科
pp.78
発行日 1974年2月25日
Published Date 1974/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204653
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この論文は助産婦学校の学生が在学中にまとめた研究で,流早産の予防という産科学上基本的な問題であり,かつ臨床上も重要な問題について取り組んだ成果である。研究の目的がはっきりしており,アンケートの方法,項目なども大体において妥当で,助産婦学生のまとめた研究としては意義のある研究だと思う。
結論のところにも述べられているが,流早産の原因は単一なものではなく,多くの因子が関係しているので,予防が可能なものと不可能なものがあり,保健指導の限界が当然存在する。その限界を明らかにし,その限界をいかにして拡大するかと努力するところに保健指導の進歩が期待されるのではないか。研究を発表した諸君が,この発表で終わることなく,さらに研究を発展させることを希望する。
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