特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 産科編
妊娠中の管理
切迫流早産
大槻 克文
1
OTSUKI Katsufumi
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
pp.187-189
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001441
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概 要
早産発症の現状と動向
早産を減らしていくことは世界的な課題である。わが国では諸外国,特に欧米と比較し低い早産率を示しているが,その理由としては早産ハイリスク患者や切迫早産患者に対しての日本特有の緻密な管理と保険制度などが一因と考えられる。しかしながら,早産発症の原因は多様であるがゆえに,そのメカニズムについて画一化した説明を行うことは困難である。したがって,早産の予防法ないし切迫早産の治療法については研究段階を脱していない事項も多々存在する。
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