合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用
臨床各論 : 使い方の実際
切迫流早産
中井 章人
1
1日本医科大学多摩永山病院産婦人科
pp.83-89
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208936
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●規則的な子宮収縮に加え,出血,破水,進行性の頸管変化を有する厳密な定義に従った切迫早産には,黄体ホルモン療法は奏効しない.
●早産既往妊婦では,妊娠16週以降の17-OHPCの筋肉内注射(250mg/週),頸管短縮例(≦25mm)では,天然型プロゲステロン腟錠(連日200mg)投与が効果的である.
●本邦では17-OHPCは125mg/週までが保険適応範囲で,天然型プロゲステロン腟錠は承認薬だが,薬価未収載,かつ切迫流早産は適応症外という問題がある.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.