特集 産婦人科プリンシプル
産科編
流早産の原因
八神 喜昭
1
Yoshiaki Yagami
1
1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.727-729
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204872
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臨床的に,全妊娠の約15%が流早産に終ることはよく知られており,その原因については古くから多くの研究がなされ,かなり明確にされてはきたものの,いまだ経験的,仮説的なものも多く,不明な点が多い。すなわち,成書において,従来より多くの原因が列挙されており,それらは当然流早産の原因となりうるものばかりであるが,実地臨床にあつて,たまたま,遭遇した流早産の原因を,どれに求めるか,ということになると,その原因を的確に把握することは困難な場合が多く困惑をおぼえることがしばしばである。
よつて本稿においては,今日比較的明確にされている流早産の原因について,できるだけ簡明に整理して概述したい。
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