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統計の話(1)—男ばら,女ばらは本当にあるか
平山 雄
1
1国立公衆衛生院疫学部
pp.66-68
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201010
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1.はじめに
助産婦の皆さんに,何か「統計」の話をと,編輯の方から御注文をうけたときは,何とか書けると軽く考えたのですが,いざ筆を取りあげて見ると,これは大役だなあと痛感し出しました.もともと,私は統計の専門家ではありません.たゞ,医者の中では比較的よく統計を使つている方だといえる位です.統計の講習をうけたり,成書について勉強したこともありますが,大部分は,自分で苦心して統計を使つて見て,失敗しては反省して見るという風にいわば「実践」的な経験をつんでいるだけです.まあ,それだけに「素人」の立場からどのような統計が必要で又,素人としては,どのような点が一番むずかしいか等,比較的よく心得ているつもりです.
「統計」の方はそれでよいとして今度は「助産婦」業務についての知識ですが,これまた,本当にお恥しい話ですが,今から勉強し出そうという程度なのです.
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