Japanese
English
症例報告
ばら疹と扁平コンジローマを認めた第2期梅毒の症例
A case of secondary syphilis with roseola syphilitica and condyloma lata
岩下 宣彦
1
,
玉田 康彦
1
,
松本 義也
1
,
原 一夫
2
,
堤 寛
3
Nobuhiko IWASHITA
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Yoshinari MATSUMOTO
1
,
Kazuo HARA
2
,
Hirosi TUTUMI
3
1愛知医科大学皮膚科学教室
2愛知医科大学病院病理部
3藤田保健衛生大学第一病理学教室
1Depertment of Dermatology,Aichi Medical University
2Division of Pathology,Aichi Medical University Hospital
3First Depertment of Pathology,Fujita Health University
キーワード:
ばら疹
,
扁平コンジローマ
,
第2期梅毒
,
免疫染色法
,
Treponema pallidum
Keyword:
ばら疹
,
扁平コンジローマ
,
第2期梅毒
,
免疫染色法
,
Treponema pallidum
pp.350-352
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100462
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39歳,女性.2002年の8月中旬より微熱があり,体幹・四肢を中心として散在性に紅斑が生じ,肛門周囲に丘疹が出現したため受診した.肛門周囲の丘疹部より生検を施行した.表皮は索状に肥厚しており,表皮内にリンパ球および形質細胞浸潤を認めた.抗トレポネーマ抗体による免疫染色像では,表皮細胞間に多数のTreponema pallidumがみられ,さらに梅毒血清反応にてガラス板法は64倍,TPHA法は5,120倍の抗体価を示したことから,第2期梅毒と診断した.アモキシシリン1,000mg/日投与にて.3週間後の抗体価は,ガラス板法にて32倍,TPHA法にて2,560倍と低下し紅斑および扁平コンジローマ平コンジローマとも消退した.さらに,治療6週後,ガラス板法は8倍,TPHA法は1,280倍に減少した.
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