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編集後記
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pp.790
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203177
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「人生100年時代」が提唱されて久しいため,定年後の生きがいになりそうな活動をみつけておこうとあれこれ思案しています.子供の頃から馬を眺めるのが好きだったので,引退した競争馬のお世話(の雑務)やホースセラピーのお手伝いをするのも第二の人生と言うべき趣きがあるなあ,と夢想していたところ,都内の乗馬クラブにて馬のブラッシング体験をする機会を得ました.栗毛の,とてもおとなしい馬でした.たてがみにブラシを絡めてしまっても文句も言わず少しだけ首を傾げる様子が健気で,申し訳ない気分になります.ひと通り首まわりにブラシをかけ,スタッフさんにお礼を述べて帰路についたところ,妙に目が痒いのです.花粉…の季節ではない.手も痒いしどんどん増悪している気がする…,まあ気のせいだろう…と思い込みたかったのですが,傍目にもわかるほどのアレルギー症状でした.調べてみると馬アレルギーは結構コモンなのだそうです.私の場合,撫でたり食べ物をあげたりということはさほど問題がなくとも,症状の主な原因は馬の地肌のフケだそうで,やはりブラッシングがまずかったのでした.馬は遠きにありて眺むもの,でした.
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