Japanese
English
症例報告
右大腿骨頸部骨折の術後に右脳梗塞を合併しvirtual reality(VR)治療が有用であった1例
Usefulness of virtual reality therapy for right cerebral infarction after surgery for right femoral neck fracture: a case report
市川 昌志
1
,
児玉 典彦
1
,
岡田 祐和
2
,
奥村 友香
2
,
小倉 沙耶香
2
,
中川 はるか
1
,
松島 聡子
1
,
安川 俊樹
1
,
竹田 倫世
1
,
岩佐 沙弥
1
,
内山 侑紀
1
,
道免 和久
1
Masashi Ichikawa
1
,
Norihiko Kodama
1
,
Hirokazu Okada
2
,
Yuka Okumura
2
,
Sayaka Ogura
2
,
Haruka Nakagawa
1
,
Satoko Matsushima
1
,
Toshiki Yasukawa
1
,
Tomoyo Taketa
1
,
Saya Iwasa
1
,
Yuki Uchiyama
1
,
Kazuhisa Domen
1
1兵庫医科大学医学部リハビリテーション医学講座
2兵庫医科大学病院リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Hyogo Medical University
2Rehabilitation Center, Hyogo Medical University Hospital
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
脳梗塞
,
virtual reality
,
術後疼痛
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
脳梗塞
,
virtual reality
,
術後疼痛
pp.1235-1239
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202979
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要旨 【症例】73歳,女性.【現病歴】入院9日前に右大腿骨頸部骨折を受傷し,第3病日に右人工骨頭置換術が実施された.第4病日から術後リハビリテーション治療を開始したが,第5病日に右中大脳動脈に心原性脳塞栓症を発症した.血栓回収術が実施されたが,左不全片麻痺を認め,さらに右股関節術後の創部痛に伴う股関節伸展制限と右下肢筋力低下により立位・歩行訓練に難渋した.麻痺側の安定したリハビリテーション治療を行うため,姿勢バランス機能の改善が必要であり,virtual reality〔VR(株式会社mediVR,mediVRカグラ®)〕治療を併用した.座位で安全にリーチング訓練を繰り返したことで創部痛の増悪なく,早期に安定した立位・歩行訓練が可能になった.【考察】右大腿骨頸部骨折の術後に右脳梗塞を合併した症例に対するVR治療は,運動による創部痛の増悪なく,姿勢バランス機能を改善させ,麻痺側の安定した立位・歩行訓練の一助になったと考えられた.
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