Japanese
English
実践講座 治療効果判定に役立つ病的歩行の診かた・3
パーキンソン病患者の歩行障害評価
Assessment of gait impairment in Parkinson's disease patients
澤田 誠
1
,
和田 健二
2
Makoto Sawada
1
,
Kenji Wada-Isoe
2
1NHO鳥取医療センターリハビリテーション科
2川崎医科大学認知症学教室
1Department of Rehabilitation, National Hospital Organization Tottori Medical Center
2Department of Dementia Research, Kawasaki Medical School
キーワード:
すくみ足
,
加速歩行
,
転倒
,
質問紙
,
ウェアラブルデバイス
Keyword:
すくみ足
,
加速歩行
,
転倒
,
質問紙
,
ウェアラブルデバイス
pp.679-683
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202268
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はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)は,中脳黒質のドパミン神経細胞が変性脱落する緩徐進行性の神経変性疾患である.PDの症状は,筋強剛,寡動,安静時振戦,姿勢反射障害などの運動症状を主症状に,自律神経障害,精神障害や認知機能障害などの種々の非運動症状が生じる.
PDの歩行障害は,移動や移乗などの日常生活活動(activities of daily living;ADL)に大きく制限を与える症状であることに加え,転倒による骨折や頭部外傷などの重篤な合併症につながる.本稿では,PD患者の歩行障害の特徴,経時的な変化,具体的な評価法について解説する.
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