Japanese
English
紹介
入浴支援評価シートと訓練用シミュレーターを用いた自宅内入浴動作自立に向けた支援の1例
Support for independence of bathing in the home using bathing evaluation sheet and bathing simulator: a case study
渡邉 翔太
1
,
吉田 太樹
1,2,3
,
熊谷 将志
1
,
坂田 祥子
1
,
忽那 岳志
1
,
辻川 将弘
1
,
近藤 国嗣
1
Shota Watanabe
1
,
Taiki Yoshida
1,2,3
,
Masashi Kumagai
1
,
Sachiko Sakata
1
,
Takeshi Kutsuna
1
,
Masahiro Tsujikawa
1
,
Kunitsugu Kondo
1
1東京湾岸リハビリテーション病院
2早稲田大学大学院人間科学研究科
3藤田医科大学保健衛生学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
2Graduate School of Human Sciences, Waseda University
3Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health University
キーワード:
入浴動作
,
評価
,
退院支援
Keyword:
入浴動作
,
評価
,
退院支援
pp.685-689
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202269
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 自宅内の入浴環境は個別性が高く,訓練時に適切な模擬的環境をつくり出しにくい.入浴シミュレーターを用いた訓練を行う場合にも,手すりの位置や福祉用具の設定など,環境設定が複雑になりやすい.今回,筆者らは効率的な入浴動作獲得を目的として,入浴環境を詳細に評価でき,簡便に訓練中の模擬的環境を設定することができる入浴支援評価シートを作成し試験的に運用を行った.
回復期リハビリテーション病棟退院後,一時的な転帰先とその後の転帰先が異なる70歳台の右小脳出血患者を対象として,入浴支援評価シートを用いて介入を実施した.評価シートを用いて介入を行った結果,それぞれ異なる入浴環境を訓練時に簡便に再現することが可能となり,効率的な訓練を行うことができた.今回作成した入浴支援評価シートは,訓練時の転帰先環境の再現性を高め,各職員間の情報共有を円滑にし,効率的な入浴動作自立に向けた有用なツールである可能性が示された.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.