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報告
パーキンソン病の姿勢反射障害,すくみ足に対するクロスオーバーデザイン・矛盾性運動を利用した反復ステップ運動の効果
Effects of repetitive step exercise that used paradoxical kinesis to postural instability and freezing of gait in Parkinson's disease:a randomized crossover design.
梅原 圭二
1
,
高橋 光彦
2
Keiji Umehara
1
1札幌山の上病院リハビリテーション科
2北海道大学医学部保健学科
キーワード:
反復ステップ運動
,
パーキンソン病
,
姿勢反射障害
,
矛盾性運動
,
すくみ足
Keyword:
反復ステップ運動
,
パーキンソン病
,
姿勢反射障害
,
矛盾性運動
,
すくみ足
pp.365-373
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200187
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要旨:〔研究の目的〕パーキンソン病患者に,矛盾性運動を利用した反復ステップ運動を実施し姿勢反射障害,すくみ足への効果をクロスオーバーデザインで検証した.〔方法〕対象は姿勢反射障害,すくみ足を呈するパーキンソン病患者19名である.対象を,先行群(1期:通常のリハビリテーション+反復ステップ運動,2期:通常のリハビリテーション)と後行群(1期:通常のリハビリテーション,2期:通常のリハビリテーション+反復ステップ運動)に振り分け実施した.評価は介入前,1期目終了時(2週間後),2期目終了時(4週間後)にPull-Test時の後方ステップ数,すくみ足,Timed Up and Go Test(TUGT),1回転,片脚立位を測定した.〔結果〕反復ステップ運動を加えることで,姿勢反射障害,すくみ足,TUGT,右1回転が有意に改善した.〔結論〕反復ステップ運動を通常リハビリテーションに加えることは,二次障害予防の観点からも臨床的に有用であることが示唆された.
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