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研究と報告
回復期リハビリテーション病棟入院患者に対するリハビリテーションとビタミンD高含有栄養補助食品の併用による効果
The effect of combined rehabilitation and rich vitamin D nutritional supplementation on convalescent rehabilitation inpatients
松尾 厚
1
,
松藤 祐一郎
2
,
川田 将之
3
Atsushi Matsuo
1
,
Yuichiro Matsufuji
2
,
Masayuki Kawada
3
1株式会社スターパートナーズ
2早良病院リハビリテーション部
3鹿児島大学医学部保健学科
1Star Partners Inc.
2Department of Rehabilitation, Sawara Hospital
3Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
リハビリテーション栄養
,
ビタミンD
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
リハビリテーション栄養
,
ビタミンD
pp.477-482
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201949
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要旨 【背景】本研究の目的は,回復期病棟入院患者に対するリハビリテーションにビタミンD高含有栄養補助食品を併用することによる効果を明らかにすることである.【対象】回復期病棟入院患者35名を対象とし,ビタミンD高含有栄養補助食品摂取群11名,通常の栄養補助食品摂取群11名,非摂取群13名の3群に無作為に分類した.【方法】25(OH)D3濃度,Controlling Nutritional Status score(CONUT-score),下腿最大周径,Short Physical Performance Battery(SPPB)を評価指標とした.介入期間は2か月とし,各群の介入前後の各評価指標を分割プロットデザインによる分散分析にて比較した.【結果】25(OH)D3濃度,SPPBで交互作用を認め,ビタミンD高含有栄養補助食品摂取群において,介入前後で有意な増加を認め,3群間で最も大きい値を示した.CONUT-score,下腿最大周径で,交互作用は認めなかったものの3群ともに介入前後で有意な改善を認めた.【結論】回復期病棟入院患者に対してリハビリテーションにビタミンD高含有栄養補助食品を併用することで,下肢機能の向上が可能となることが示唆された.
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