Japanese
English
調査
回復期リハビリテーション病棟における病棟訓練導入効果について
Effects of the ward training in the convalescent rehabilitation ward.
後藤 杏里
1,2
,
菅原 英和
1
,
佐々木 信幸
1
,
宮野 佐年
2
Anri Goto
1,2
,
Hidekazu Sugawara
1
,
Nobuyuki Sasaki
1
,
Satoshi Miyano
2
1東京都立大塚病院リハビリテーション科
2東京慈恵会医科大学第三病院リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Ohtsuka Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University Daisan Hospital
キーワード:
病棟訓練
,
脳卒中
,
ADL改善効率
,
費用
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
病棟訓練
,
脳卒中
,
ADL改善効率
,
費用
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.1469-1474
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101138
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要旨:〔目的〕回復期リハビリテーション病棟における病棟訓練導入効果について検討する.〔対象・方法〕テント上一側性病変を有する初発脳卒中片麻痺患者のうち,2003年9月~2004年12月に入退院した102例と,2005年3月~2006年3月に入退院し病棟訓練を受けた81例について,診療録より後方視的に年齢,性別,診断名,麻痺側,発症後期間,入院期間,転帰先,訓練時間,FIM(Functional Independence Measure)を抽出し,両群のリハビリテーション効果,対費用効果を比較した.〔結果〕両群間で年齢,性別,診断名,麻痺側,発症後期間,転帰先,入退院時FIMについて有意差はなかった.病棟訓練導入後,入院期間は有意に短縮され,FIM改善効率は大きくなった.また,入院費用,FIM 1得点あたりにかかる費用は有意に削減された.〔結語〕回復期リハビリテーション病棟における病棟訓練は,病棟での訓練内容,量,環境などのさまざまな側面より,脳卒中片麻痺患者のADL(activities of daily living)改善効率の向上,経費削減をもたらし,有用なシステムであると考えられた.
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