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実践講座 嚥下調整食の選び方・4
市販食品の選び方—とろみ編
Properties of thickening agents and how to select a commercial product
小城 明子
1
Akiko Kojo
1
1東京医療保健大学医療保健学部医療栄養学科
1Division of Medical Nutrition, Faculty of Healthcare, Tokyo Healthcare University
キーワード:
とろみ調整食品
,
嚥下障害
,
嚥下調整食分類2013
Keyword:
とろみ調整食品
,
嚥下障害
,
嚥下調整食分類2013
pp.1205-1209
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201823
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はじめに
「とろみ」とは,水分に粘性を付与し,流動性を抑えたものである.嚥下障害者に対し飲料などにとろみを付けることは,口腔・咽頭内で水分の広がりを抑え,また咽頭通過速度を遅くすることで,誤嚥のリスクを低減させる意義がある.日本摂食嚥下リハビリテーション学会では「嚥下調整食分類2013」(以下,「学会分類2013」)のなかで,嚥下障害者に適当なとろみの程度として,薄いとろみ,中間のとろみ,濃いとろみの3段階を示している(表1)1).
本稿では,飲料をこれらのとろみの段階に調整するために利用されるとろみ調整食品や,とろみが付いている市販飲料などについて述べる.
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