Japanese
English
紹介
回復期リハビリテーション病棟におけるICIDHとICFの障害の捉え方に関する一考察
A consideration of classification of health and related domains especially for ICIDH and ICF in Kaifukuki rehabilitation ward
串田 雄一郎
1
,
北川 恒実
2
,
星野 友昭
1
,
花田 高彬
1
,
小栁 雅子
1
,
長谷川 洋平
3
,
宮下 大典
1
,
岩本 正明
1
,
木村 彰男
3,4
Yuichiro Kushida
1
,
Tsunemi Kitagawa
2
,
Tomoaki Hoshino
1
,
Takaaki Hanada
1
,
Masako Koyanagi
1
,
Yohei Hasegawa
3
,
Daisuke Miyashita
1
,
Masaaki Iwamoto
1
,
Akio Kimura
3,4
1医療法人社団アール・アンド・オー静清リハビリテーション病院リハビリテーション部
2日本医科大学大学院リハビリテーション学分野
3医療法人社団アール・アンド・オー駿府の杜クリニック
4慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Seisei Rehabilitation Hospital, R & O Medical and Care Service Corporation
2Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Graduate School of Medicine, Nippon Medical School
3Sunpunomori Clinic, R & O Medical and Care Service Corporation
4Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
ICIDH
,
ICF
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
ICIDH
,
ICF
pp.1021-1025
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201775
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要旨 近年,急性期の入院期間の短縮に伴い,病状が安定しない状態で回復期リハビリテーション病棟に転院する患者が増加傾向にある.現在,回復期リハビリテーション病棟において国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)で患者の問題点を整理することが主流となっているが,静清リハビリテーション病院(以下,当院)のカンファレンスでは医学的問題を整理することを主眼に置き,国際障害分類(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps;ICIDH)にて階層別に問題点の整理を行う取り組みを行った.当院常勤の療法士を対象としたアンケート調査では,1,2年目群,3,4年目群,5年目以上群に分けたところ,経験年数が高いほど患者の回復段階に合わせたICIDHとICFの選択が可能となる傾向がみられた.これは,回復期リハビリテーション病棟で臨床経験を重ねることで,ICIDHを臨床に結びつけることが容易になったからではないかと考える.回復期リハビリテーション病棟における患者の病態と問題点を整理する手段として,ICIDHを活用することを推奨したい.
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