Japanese
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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
評価
ICFと今後の障害評価
ICF and its impact on the assessment of disability.
佐藤 久夫
1
Hisao Sato
1
1日本社会事業大学
1Japan College of Social Work
キーワード:
ICF
,
国際生活機能分類
,
障害
,
評価
,
障害の構造
Keyword:
ICF
,
国際生活機能分類
,
障害
,
評価
,
障害の構造
pp.983-986
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109890
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はじめに
WHO(世界保健機関)は国際障害分類(International Classification of Impairments,Disabilities,and Handicaps;ICIDH)を作成し,1980年に出版した.これは大きな国際機関としてはじめて(病気ではなく)障害の分類を作成したもので,障害を社会的次元までも含めて3つの次元に区分し,それぞれの次元を詳細に分類した.
しかし,環境の位置づけが明確でなく,児童や精神障害分野で必要な項目が詳しくないなど問題点も指摘され,1990年から改定作業が始まり,2001年のWHO総会で国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health;ICF)が決定された1).
これは障害の見方の枠組み(モデル)として,そして共通の用語・分類・評価スケールとして活用される可能性があるもので,リハビリテーションや地域生活支援にとって重要な意味をもつと考えられる.
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