Japanese
English
研究と報告
ヒップウォークと歩行における体幹筋活動の比較—健常者における基礎的検討
A comparison of the trunk muscle activation between the bum walk and the normal walk in healthy adults
倉山 太一
1
,
芋川 雄樹
2
,
松田 雅弘
3
Taichi Kurayama
1
,
Yuki Imokawa
2
,
Tadamitsu Matsuda
3
1植草学園大学保健医療学部理学療法学科
2千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学
3順天堂大学保健医療学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Uekusa Gakuen University
2Cognitive Behavioral Physiology, Graduate school of Medicine, Chiba University
3Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Juntendo University
キーワード:
お尻歩き
,
体幹筋筋活動
,
表面筋電図
Keyword:
お尻歩き
,
体幹筋筋活動
,
表面筋電図
pp.1015-1019
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201774
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要旨 【目的】長座位での前方移動動作(以下,ヒップウォーク)は,体幹筋力やバランス制御を高めるための運動課題として臨床場面で用いられることがある.しかしその根拠は明らかではない.本研究ではヒップウォークの運動特性について,体幹筋活動量に着目し,歩行との比較により検討した.【方法】対象は健常成人男性20名とした.課題はヒップウォーク,および歩行を主観的快適速度にて実施した.各課題中の筋活動を腹直筋,内・外腹斜筋重層部(以下,腹斜筋),脊柱起立筋,腰方形筋から表面筋電計により計測した.筋活動量として二乗平均平方根(root mean square;RMS)を算出し課題間で対応のあるt検定を実施した.有意水準は5%とした.【結果】ヒップウォークでは腹直筋,腹斜筋で立脚期・遊脚期ともRMSが有意に上昇した.腰方形筋では遊脚期のRMSが有意に上昇した.脊柱起立筋では課題間でRMSに差が認められなかった.【結論】主観的快適速度におけるヒップウォークは,歩行と比較して体幹筋活動を高めることが示唆された.
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