Japanese
English
短報
膝立ち位における筋活動に関する基礎的研究
Examination of muscle activities during kneeling position.
木下 一雄
1
,
中村 香織
1
,
中村 高良
1
,
安保 雅博
1
,
橋本 圭司
1
Kazuo Kinoshita
1
,
Kaori Nakamura
1
,
Takayoshi Nakamura
1
,
Masahiro Abo
1
,
Keiji Hashimoto
1
1東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University Hospital
キーワード:
膝立ち位
,
表面筋電図
,
股関節周囲筋
Keyword:
膝立ち位
,
表面筋電図
,
股関節周囲筋
pp.894-896
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100380
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はじめに
膝立ち位は,立位と比べ身体重心が低く,足関節の影響を除外するという特徴をもち,臨床において多用されている.膝立ち位とは,「膝関節90°屈曲,上半身を直立し,上肢を体幹側につける姿勢」と定義されており,支持基底面は両下腿で形成されるが,重心線の落ちる位置が支持基底面の前縁に近いため不安定である1).また,膝関節を屈曲した状態で股関節をコントロールする点で,選択的な股関節伸展を促通するために有益な姿勢であると言われている2).一方で,先行研究においてその有効性を報告したものは少なく,電気生理学的裏付けもなされていないのが現状である.
われわれは膝立ち位の筋活動の特性を明確にし,股関節周囲筋の有効な訓練方法を見いだす一助とするため,膝立ち位における筋活動の特性について,姿勢と骨盤傾斜の両要因により比較・検討したので報告する.
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