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研究と報告
回復期リハビリテーション過程における脳卒中者・家族・多職種チームの交互作用の実態に関する一考察
A study on the reality of transaction between stroke patients, their family and rehabilitation team in kaifukuki-rehabilitation process
取出 涼子
1
Ryoko Toride
1
1医療法人社団輝生会船橋市立リハビリテーション病院教育研修部
1Education Department, Funabashi Rehabilitation Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
患者インタビュー
,
交互作用
,
質的研究
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
患者インタビュー
,
交互作用
,
質的研究
pp.1001-1013
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201773
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要旨 【背景】本研究は,回復期リハビリテーションにおける脳卒中者・家族・回復期リハビリテーション多職種チーム(以下,回復期チーム)間の交互作用の実態を明らかにすることを目的とした研究である.【対象と方法】患者10名,家族6名,回復期チーム3グループ,回復期ソーシャルワーカー3グループに対しインタビュー調査を行った.修正版グラウンデッドセオリーアプローチを援用しデータを分析した.【結果】回復期リハビリテーションにおける脳卒中者・家族・回復期チームの交互作用のプロセスは6つのカテゴリー【急性期病院での危機的体験】,【回復期リハビリテーションになじむ循環】,【「最短期間での退院」支援】,【これからどう生きていくか思い悩む過程】,【回復期リハビリテーションの目標一致に向けた解決模索の循環】,【とりあえずの退院】に整理された.【結語】本研究は,脳卒中者・家族と医療者の両視点から調査・分析した点で有意義であるが,調査協力者の属性などから一側面の分析にとどまるため,脳卒中者と家族の全人的復権の過程,回復期リハビリテーション期の支援の意義についてさらなる研究が必要である.
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