FORUM 数理で理解する発がん・第9回
ランダムウォーク
中林 潤
1
1東京医科歯科大学 教養部 数学分野
pp.948-952
発行日 2024年3月16日
Published Date 2024/3/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28811948
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Point
●ある状態から次の状態へ遷移確率に従って変化していく確率変数の系列のことを確率過程という.今回は確率過程の具体例としてランダムウォークを取り上げ説明する.
●ランダムウォークは数直線上を確率pで+1,1−pで−1の方向に動く点の軌跡である.特にp=1/2の場合を対称なランダムウォークという.期待値や分散といった値を指標に,その動きについて検討する.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.