Japanese
English
研究と報告
健常者の体幹筋筋力についての検討
Trunk Strength in Young Healthy People
野々垣 嘉男
1
,
野崎 正幸
1
,
水谷 悦子
1
,
平田 一宇
2
Yoshio NONOGAKI
1
,
Kazutaka HIRATA
2
1名古屋市立大学病院
2かぶと山リハビリテーション病院
1Nagoya City University Hospital.
2Kabutoyama Rehabilitation Hospital.
pp.457-463
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102392
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はじめに
傍脊柱筋群は躯幹の支持性と内部臓器を保護し,かつ運動性を営む上で重要な機能1)を果している.しかるに脊柱の安定性を保つのは主に筋活動によって得られるという.
近年,臨床において若年者の腰背部痛,脊柱構築学的疾患で理学療法を施行する機会が多くなるような傾向にある.この際に傍脊柱筋群の筋力がtopicとなる.しかるに従来,傍脊柱筋の筋力検査法として,主に徒手筋力テスト(manual muscle test)によって段階表示されているのが現状で,実測した報告は数少ない.
そこで我々は高等学校1年生(健常者)を対象に,傍脊柱筋群の等尺性収縮(isometric contraction)時の筋力と仕事量を“はがね”歪みstrain gauge法で検出を求めた.したがってこの年齢層における傍脊柱筋群の機能について検索することは,若年者の腰背部疾患の予防,治療法に寄与するものと考える.
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