巻頭言
リハビリテーションは治療である
西村 行秀
1
1岩手医科大学リハビリテーション医学科
pp.805
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201407
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リハビリテーションは治療です.少なくとも私はそう確信しています.昨今,リハビリテーション治療による身体にもたらされる効果は多々判明してきています.また,実際にリハビリテーション治療に対する期待や需要は,ますます増加していると実感しています.
治療の原理原則は,① 早期診断,早期加療です.これについては異を唱える者はいないと思います.また,② 治療に使用する薬剤であれば投与量に比例し効果が増強します.③ 同時に薬剤の力価や種類による強度に比例し効果は強く発現します.さらに必ず,④ 危険性や副作用があります.薬剤を投与する際には,効果が最大限に発揮され,かつ副作用が最小限になる容量が,一番効果が高くなります.しかし,投与量が過少であったり,そもそも薬剤の選択違いがあれば,⑤ 期待された効果は得られません.この治療における原理原則に対しても異論はないと思います.
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