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手術もできるリハビリテーション科医
西村 行秀
1
Yukihide NISHIMURA
1
1岩手医科大学,リハビリテーション医学科
pp.97-97
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000762
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多くの臓器別専門診療科の治療の標的とするものは臓器や器官です。たとえば整形外科であれば治療の標的とするものは骨や関節,筋,靱帯等の運動器です。しかし,リハビリテーション科には治療の標的とする臓器や器官はありません。その治療の標的とするものは機能,障害,活動です。機能を回復させ,障害を克服させ,活動を育むことがリハビリテーション治療です。各臓器別専門診療科の治療は臓器を中心に行うために臓器ごとに縦方向に治療を進めます。したがって,それぞれの臓器別専門診療科の治療が交わることは少ないと思います。これは日本だけではなく,世界中の医療でそうなっていると思います。それを横方向に結びつけるのもリハビリテーション治療の役割であると考えます。
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