Japanese
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特集 高齢者の脊髄損傷
高齢者の脊髄損傷のリハビリテーションにおける課題
Rehabilitation for elderly patients with spinal cord injury
西村 行秀
1
,
坪井 宏幸
1
,
土井田 稔
2
,
尾川 貴洋
3
,
田島 文博
3
Yukihide NISHIMURA
1
,
Minoru DOITA
2
,
Takahiro OGAWA
3
1岩手医科大学医学部,リハビリテーション医学
2同上,整形外科
3和歌山県立医科大学,リハビリテーション医学
キーワード:
Spinal cord injury
,
Rehabilitation
,
PROr
Keyword:
Spinal cord injury
,
Rehabilitation
,
PROr
pp.317-325
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000374
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要旨:リハビリテーション(リハ)医療は手術や投薬と同じ治療である。治療には危険性や副作用が必ずある。リハ医療も治療であるので早期よりできるだけ高負荷,高頻度で行う必要があり,危険性もある。高齢者の脊髄損傷(脊損)者は発症した脊損以外にも種々の合併症を有していることが多い。これら合併症も十分考慮した上で,脊損の病態,状態を十分診察し診断することが重要である。脊損者に対するリハ医療の目的は生命予後の改善と機能の改善,障害の克服,そして活動を育み,社会生活に復帰させることである。これらを適切に行うためには脊損の主治医だけではなく,リハ科医,習熟した療法士による適切なリハ医療が重要となる。このリハ科医による医学的管理のもと医学的知識だけではなく技術的にも経験も習熟した療法士が提供するリハ医療のことをプロリハ(PROr)という。特に高齢者脊損のリハ医療を行うためには,このプロリハを実践する必要がある。
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