連載 リハビリテーション医学研究のこれから
岩手医科大学リハビリテーション医学の研究内容の紹介
西山 一成
1
,
村上 英恵
1
,
西村 行秀
1
1岩手医科大学リハビリテーション医学
pp.78-79
発行日 2021年1月18日
Published Date 2021/1/18
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- 文献概要
- 参考文献
岩手医科大学リハビリテーション医学は2017年4月に新設された.岩手医科大学の教員の使命は附属病院の診療科の医師も兼務しているため,臨床と教育と研究である.当然,リハビリテーション医学・医療を発展させるためには,そのための研究が必須である.よい臨床を行い,患者を救命し活動を育むためには,よい研究とよい教育が重要である.この基本原則をもとに当リハビリテーション医学では臨床と教育と研究を日々行っている.リハビリテーション医学・医療における治療の対象は臓器や器官ではなく,人である.そのためヒトを用いた臨床研究が多くなるが,ヒトを構成しているものは組織,器官や細胞である.また,細胞を構成しているものは元素である.したがって,これらの分野に関して幅広く研究を行う必要がある.このような考えをもとに現在われわれが行っている研究は,①筋電図周波数パワースペクトルを用いた筋線維組成に対する研究,②活動量計を用いた研究,③蛋白質に関する研究,④周術期のリハビリテーション治療の効果に関する研究,⑤運動療法とその効果に関する研究,⑥他診療科との共同研究,などである.今回,すでに結果が得られ英文雑誌に掲載された④と⑥の一部の研究について紹介させていただく.
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