Japanese
English
特集 リハビリテーション医学・医療の最前線
障がい者スポーツとリハビリテーション医学
Para-sports and rehabilitation medicine
西村 行秀
1
,
上條 義一郎
2
,
田島 文博
2
,
坪井 宏幸
3
,
鈴木 南巳
3
,
佐藤 瞭
3
Yukihide NISHIMURA
1
,
Yoshi-Ichiro KAMIJO
2
,
Hiroyuki TSUBOI
3
1岩手医科大学医学部,リハビリテーション医学
2和歌山県立医科大学,リハビリテーション医学講座
3岩手医科大学附属病院,リハビリテーション部
キーワード:
Para-sports
,
Rehabilitation medicine
,
Exercise
Keyword:
Para-sports
,
Rehabilitation medicine
,
Exercise
pp.1101-1107
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000991
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要旨:2020年の東京パラリンピックが近づき,国民の障がい者スポーツに対する関心が高まっている。しかし,障がい者スポーツの現状をみると,障がい者の身近にスポーツを行う環境は未だ十分に整っているとはいえないのが現状である。われわれリハビリテーション医療に携わる者の役割として,障がい者スポーツの普及・促進が期待されている。これは,単にリハビリテーション治療にスポーツを取り入れ,推進するということではなく,様々な疾患や障害に対し,適切な診断・評価を行い,早期から高負荷・高頻度での運動療法を施行することで,機能を改善し,障害を克服し,退院後のスポーツ活動につながる。スポーツ(運動)を行うことの意義や有用性は多々あるが,障がい者にとってスポーツは,社会参加を促し,健常者以上に生活習慣病予防などの健康維持増進に有効である。したがって障がい者が早期からスポーツを継続させていくためは,われわれ医療従事者がメディカルチェックや医学的管理下の運動療法を実践する必要がある。
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