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特集 脳の画像による予後予測
高次脳機能障害の予後予測
Functional outcome prediction of neuropsychological disorder
上久保 毅
1
Takeshi Kamikubo
1
1国立成育医療研究センターリハビリテーション科
1Division of Rehabilitation Medicine, National Center for Child Health and Development
キーワード:
脳画像
,
脳外傷
,
高次脳機能障害
Keyword:
脳画像
,
脳外傷
,
高次脳機能障害
pp.635-641
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201361
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高次脳機能障害とは
高次脳機能障害は,脳出血や脳梗塞などによる局所損傷に伴う失語症,失行症,失認症などの古典的な高次脳機能障害と,脳外傷のような前頭葉を中心とした,びまん性脳損傷による高次脳機能障害がある.本編では,主に頭部外傷・脳外傷における病態説明をする.
2001年度に開始された厚生労働省の高次脳機能障害支援モデル事業において分析した結果からは,記憶障害,注意障害,遂行機能障害,社会的行動障害などの認知障害を主たる要因として,日常生活および社会生活への適応に困難を有する一群が存在することが明らかとなった.そして,高次脳機能障害の診断基準として,発症の事実があること,主要症状があること,そして画像診断で確認できることが必要であるとされた.
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