Japanese
English
症例報告
外傷後高次脳機能障害の1例への就労支援―環境との相互作用の分析と情報提供
A case with higher brain dysfunction from head injury was unable to continue to work after 1 year returning to the job.
青木 重陽
1
,
岡本 隆嗣
1
,
鄭 健錫
1
,
大橋 正洋
1
,
坂本 久恵
1
,
片桐 伯真
2
,
宮野 佐年
3
Shigeharu Aoki
1
,
Takatsugu Okamoto
1
,
Kenshaku Tei
1
,
Masahiro Ohashi
1
,
Hisae Sakamoto
1
,
Norimasa Katagiri
2
,
Satoshi Miyano
3
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
2聖隷浜松病院リハビリテーション科
3東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Kanagawa Rehabilitation Hospital
2Seirei Hamamatsu Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University School of Medicine
キーワード:
脳外傷
,
高次脳機能障害
,
職業リハビリテーション
,
復職
Keyword:
脳外傷
,
高次脳機能障害
,
職業リハビリテーション
,
復職
pp.787-791
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100361
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はじめに
脳外傷等による高次脳機能障害をもつ者(以下,高次脳機能障害者)においては,就労に困難を伴うことが多く,また就労できたとしても,その継続が果たされないことも多い1).今回,われわれは,復職後1年以上経て就業が困難となった外傷後高次脳機能障害の1例を経験した.本症例は,本人の高次脳機能障害そのものが引き起こす問題以上に,環境との相互作用によって引き起こされる問題が大きく関与したと考えられた.若干の考察を加えて報告をする.
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