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入門講座 脳卒中の予後予測【新連載】
急性期における機能回復の予後予測
Prediction of stroke outcome.
小山 哲男
1,2
Tetsuo Koyama
1,2
1西宮協立脳神経外科病院リハビリテーション科
2兵庫医科大学リハビリテーション医学
1Department of Rehabilitation Medicine, Nishinomiya Kyoritsu Neurosurgical Hospital
2Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Hyogo College of Medicine
キーワード:
帰結
,
自立度
,
脳画像
Keyword:
帰結
,
自立度
,
脳画像
pp.423-432
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110493
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はじめに
人口の高齢化に伴い,本邦の脳卒中患者数は今後増加することが予想される1).ほとんど後遺症のない患者がいる一方,重度の片麻痺や失語症・失行などの重い高次脳機能障害のために日常生活動作(activities of daily living;ADL)が著しく低下する患者も少なくない.このように脳卒中患者の予後は多様である.個々の患者に応じた効率的なリハビリテーションを行うためには適切な予後予測が必要である.しかし急性期医療の現場において,予測寄与率の高い標準的な予後予測法は確立されていない.本稿では,発症直後の数週間の急性期病院での予後予測の考え方を概説し,さらに筆者が取り組んでいる核磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging;MRI)による脳画像を用いた新しい予後予測法の試みを紹介する.
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