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特集 脳の画像による予後予測
嚥下障害の予後予測
Lesion localization in ischemic stroke patients with dysphagia
谷口 洋
1
Hiroshi Yaguchi
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院神経内科
1Department of Neurology, The Jikei University Kashiwa Hospital
キーワード:
嚥下障害
,
脳梗塞
,
延髄
,
島回
,
内包
Keyword:
嚥下障害
,
脳梗塞
,
延髄
,
島回
,
内包
pp.627-633
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201359
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はじめに
嚥下障害は脳血管障害においてよくみられる症状の1つであり,また誤嚥性肺炎や窒息の原因となるので生命予後に大きく影響する.急性期に認めた嚥下障害の多くは改善するが,一部は遷延し,なかには永続するものもある.嚥下リハビリテーションでは経時的に嚥下機能検査を施行しながら訓練を進めていくことが多い.一方,病巣部位から症状や経過を予測することも大きな意味をもつ.いうなれば,「頭部MRI画像を読めること」は嚥下リハビリテーションに携わる者に求められる技量の1つである.
本稿では脳血管障害のうち脳梗塞に的を絞り,病巣部位と嚥下障害の関連についてレビューする.テント上下に分けて,嚥下にまつわる機能解剖を概説し,それに基づいて病巣部位と嚥下障害に関する報告を紹介する.
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