Japanese
English
調査
在宅医療を受けている地域在住がんサバイバーの日常生活自立度に着目した実態調査
The actual condition survey focused on the activities of daily living independence in community-dwelling cancer survivor receiving the home medical care
原 毅
1
,
鈴木 陽一
2
,
吉松 竜貴
3
,
大沼 剛
4
,
阿部 勉
4
,
島田 潔
2
Tsuyoshi Hara
1
,
Yoichi Suzuki
2
,
Tatsuki Yoshimatsu
3
,
Takeshi Ohnuma
4
,
Tsutomu Abe
4
,
Kiyoshi Shimada
2
1国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科
2板橋区役所前診療所
3東京工科大学医療保健学部理学療法学科
4リハビリ推進センター株式会社板橋リハビリ訪問看護ステーション
1Department of Physical Therapy, School of Health Science, International University of Health and Welfare
2Itabashi-kuyakusyomae Sinryojo
3Department of Physical Therapy, School of Health Science, Tokyo University of Technology
4Itabashi Rehabili Home Visit Nursing Station
キーワード:
地域在住がんサバイバー
,
日常生活自立度
,
実態調査
Keyword:
地域在住がんサバイバー
,
日常生活自立度
,
実態調査
pp.555-558
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201339
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要旨 【目的】本研究は,在宅医療を受けている地域在住がんサバイバーを日常生活自立度別に分類し,属性情報や機能状態を比較することでその実態を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】対象は,東京都板橋区近郊在住で在宅医療を受けている地域在住がんサバイバー46例とした.地域在住がんサバイバーの日常生活自立度は,障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)で評価し,2群に分類した.対象者の属性情報および機能状態を群間比較した.【結果】地域在住がんサバイバーは,属性情報のがん病期やがん治療内容の項目で有意差が認められ,日常生活自立度の低い群ほどKarnofsky Performance Status(KPS)の中央値が有意に低かった.また,同対象者では,悪性腫瘍以外に脳血管疾患や整形疾患,認知症など日常生活活動に影響しやすい疾患をさまざま罹患していることが明らかとなった.【考察】在宅医療を受けている地域在住がんサバイバーの日常生活自立度低下の要因は,がん病期進行や積極的ながん治療非実施であることに加えて,他の併存疾患の影響など複合的であり,リハビリテーション分野も含めた積極的な地域医療提供の際には介入方法などを慎重に判断する必要がある.
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