保健行政スコープ
「痴呆性老人の日常生活自立度判定基準」について
滝川 陽一
1
1厚生省老人保健福祉局老人保健課
pp.73-75
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900965
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1.背景
平成3年5月22日に公衆衛生審議会から「老人保健事業第3次計画に関する意見」が出された.この中で寝たきり老人については,基本的な日常生活活動に着目した判定基準を作成するべきであるとの提言がなされた.この提言に基づき厚生省では「寝たきりの判定基準」を作成すべく検討を重ねてきたが,検討の過程で,将来の保健福祉ニーズまで広く把握する必要性がある等の理由から,いわば寝たきり予備軍とも言うべき障害老人についても対象とすべく,平成3年10月に「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」として取りまとめた.また,検討の過程で,身体面のみでなく精神面についても着目したものであることが必要との意見もあったが,両者を同時に考慮したものを作成することが時間的な制約等から困難であり,この時点では身体面に着目した自立度判定基準を作成することとし,精神面に着目したものを作成することが将来の課題として残された.
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