焦点 寝たきり老人の看護に関する研究[2]
研究
施設内老人の日常生活自立度の推移と寝たきりの原因分析
青木 主税
1
1弘前大学医療技術短期大学部理学療法学科
pp.534-540
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900104
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はじめに
わが国の高齢化のスピードは世界に例を見ない早さで進展しており,「寝たきり老人」は1990年では約70万人,2000年には100万人に,在宅痴呆性老人は約73万9千人から110万人に達すると推定され,社会問題となっている。高齢者対策として,厚生省は1989年12月に「高齢者保健福祉推進10か年戦略」をうちだし,「寝たきり老人ゼロ作戦」を推進している。
1991年(平成3年)10月1日現在の社会福祉施設調査によると,全国の老人ホームは3856施設,その中で特別養護老人ホーム(以下,特養ホームと略す)は前年に比べ施設数で143施設増の2403施設,人所者数では9656人増の17万1267人になっている。
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