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研究と報告
リハビリテーション専門職におけるソーシャルメディアの私的利用に関する実態調査
Survey on private usage of social media by rehabilitation professionals
積山 和加子
1
,
松尾 剛
2,3
,
田中 聡
1
,
沖 貞明
1
Wakako Tsumiyama
1
,
Tsuyoshi Matsuo
2,3
,
Satoshi Tanaka
1
,
Sadaaki Oki
1
1県立広島大学保健福祉学部理学療法学科
2国立病院機構本部中国四国グループ医療担当
3国立病院機構四国こどもとおとなの医療センターリハビリテーション科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health and Welfare, Prefectural University of Hiroshima
2Medical Section, National Hospital Organization Chugoku and Shikoku Group
3Department of Rehabilitation Service, National Hospital Organization Shikoku Medical Center for Children and Adults
キーワード:
ソーシャルメディア
,
私的利用
,
実態調査
Keyword:
ソーシャルメディア
,
私的利用
,
実態調査
pp.365-371
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201281
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要旨 【目的】理学療法士,作業療法士,言語聴覚士に対しソーシャルメディア(social media;SM)の私的利用に関する質問紙調査を行い,その実態について検討を行った.【対象と方法】対象はA法人グループ理学療法士,作業療法士,言語聴覚士440名とし,無記名自記式調査票を各施設へ発送した.【結果】回答の記入漏れケースを除外し,367名分を解析対象とした.SMにおけるトラブルの経験「あり」と回答した者は7.1%だった.ロジスティック回帰分析の結果,オッズ比が有意であった項目は「年齢」と「情報発信の程度」であり,これらの項目がSMトラブルと関連していることがわかった.【考察】本調査の結果,大半の職員は何らかのSMを利用しており,トラブル経験者もいることがわかった.さらに,年齢が低い場合や情報発信の程度が高い場合がSMトラブルを経験しやすくなる可能性が示された.そのため,新人教育の時からSMの私的利用に関する教育を行っていくことや,情報発信の程度を事前に調査したうえでその内容を検討する必要性が示された.
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