特集 看護研究におけるテキストマイニング(II)
ソーシャルメディア上のビッグデータを分析して―乳児をもつ母親の関心事
井田 歩美
1
,
猪下 光
2
1関西福祉大学看護学部
2岡山大学大学院保健学研究科
キーワード:
ソーシャルメディア
,
ビッグデータ
,
テキストマイニング
,
母親
,
乳児
Keyword:
ソーシャルメディア
,
ビッグデータ
,
テキストマイニング
,
母親
,
乳児
pp.543-551
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100833
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ビッグデータの看護研究への活用
1.ソーシャルメディア普及の現状
ソーシャルメディアの急成長により,インターネット上には,日夜大量の情報がリアルタイムに発信されている。ビッグデータ時代の到来である。ビッグデータを分析して,いままで見えなかったリアルタイムの人々の声やニーズなどを把握し,企業経営の意思決定にいかそうという動きが急速に進んでいる(NHKくらし☆解説「いま社会を変える!?ビッグデータって何?」2013年5月22放送)。
例えば,ある業界の消費者の声を分析することで,ニーズの変化の前兆をつかみ新しい商品を開発することができる。あるいは,住民のニーズを特定のサンプリングに頼らずさまざまな角度から分析することで,新しいニーズに沿った政策や対策を立案することも可能となる。変化の激しいグローバル時代において,一部の情報に基づく分析と従来の経験に基づく対応ではなく,リアルタイムの大量の情報を分析し,客観的な根拠に基づくニーズとして捉え,適切に対応することが可能となった。
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