Japanese
English
症例報告
重症心身障害児・者に対する嚥下造影検査と家族へのかかわり
Swallowing videofluorography in patients with severe motor and intellectual disabilities and their involvement in families
髙尾 智也
1
,
植田 圭祐
2
,
重山 宜博
2
,
山本 知恵美
3
Tomoya Takao
1
,
Keisuke Ueda
2
,
Yoshihiro Shigeyama
2
,
Chiemi Yamamoto
3
1姫路聖マリア病院小児外科
2姫路聖マリア病院リハビリテーション技術課
3姫路聖マリア病院栄養課
1Department of Pediatric Surgery, St. Mary's Hospital
2Division of Rehabilitation Technology, St. Mary's Hospital
3Division of Nutrition, St. Mary's Hospital
キーワード:
重症心身障害
,
摂食嚥下評価
,
嚥下造影検査
Keyword:
重症心身障害
,
摂食嚥下評価
,
嚥下造影検査
pp.183-185
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201228
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はじめに
重症心身障害児(以下,重症児)は,摂食嚥下機能の獲得に困難を伴うことが多く,小児期に獲得したとしても筋緊張の亢進や側彎の進行などで摂食嚥下機能低下を来し,栄養状態の悪化や誤嚥性肺炎を来す症例も少なくない.誤嚥性肺炎を含む呼吸器感染症は重症児の死因で最も多く,嚥下機能および呼吸機能は生命予後に大きく影響する.筆者らは,誤嚥が疑われる重症児に対して在宅または学校・施設において安全に経口摂取を継続していくために,栄養サポートチーム(nutrition support team;NST)が中心となり嚥下造影検査(swallowing videofluorography;VF)を行い,摂食嚥下評価の結果をもとに,食形態の変更や摂食姿勢,介助方法を支援している.摂食嚥下評価から指導まで一貫してチームアプローチすることで,良好な結果が得られているので報告する.
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