特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
咀嚼,嚥下,誤嚥性肺炎の検査
嚥下造影検査
平野 愛
1
Ai Hirano
1
1東北大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
嚥下障害
,
X腺透視装置
,
嚥下造影検査
Keyword:
嚥下障害
,
X腺透視装置
,
嚥下造影検査
pp.515-517
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000129
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はじめに
嚥下造影検査は咀嚼・嚥下機能を評価する際に最も有用な検査方法の1つである。メリットとしては嚥下内視鏡検査では十分な観察が困難である,咀嚼や食塊形成などといった口腔機能や食道機能の詳細な評価が可能であること,嚥下の瞬間の観察が可能であることが上げられる。一方,デメリットとしてはX腺透視装置が必要であること,つまり病院でしか実施できない検査であることなどが上げられる。検査法の詳細については,日本摂食嚥下リハビリテーション学会の示す嚥下造影検査の検査法1)にも示されている。本稿では,嚥下造影検査の概要に加えて,当院で実施している検査方法の実際と実施手順の例について述べる。
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