Japanese
English
特集 急性期脳卒中リハビリテーションup-to-date
病態別リスク管理
Risk management according to the condition of stroke
酒向 正春
1
Masaharu Sakoh
1
1竹川病院回復期リハビリテーションセンター
1Kaifukuki Rehabilitation Center, Takekawa Hospital
キーワード:
急性期脳卒中
,
急性期リハビリテーション
,
リスク管理
,
全身管理
,
原疾患管理
Keyword:
急性期脳卒中
,
急性期リハビリテーション
,
リスク管理
,
全身管理
,
原疾患管理
pp.115-122
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200848
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はじめに
急性期リハビリテーションの有用性はいうまでもなく1-9),脳卒中治療の進歩に伴い10-12),脳卒中発症後24時間以内に超急性期リハビリテーションが開始される時代となった13).しかし,2015年Lancetに報告されたA Very Early Rehabilitation Trial(AVERT)では,超急性期リハビリテーションは通常ケアに比べて,3か月後のmodified Rankin Scale(mRS)が低いことが示され4),特に重症脳卒中と脳出血では予後を低下させた.一方,急性期脳梗塞に対する組織プラスミノゲン活性化因子(tissue-plasminogen activator;t-PA)を使用した血栓溶解療法後や発症後12時間以内の超急性期リハビリテーションは予後を低下させなかった.そこで,急性期リハビリテーションを安全に行うための病態別リスク管理について解説する.
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